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未完の傑作に挑むTVアニメ『どろろ』赤い世界に佇む百鬼丸は「鬼か、 人か」遂にキービジュアル解禁

NEWS

ANIME

2018.09.04 TUE

手塚治虫が描いた未完の傑作『どろろ』。1969年に1度アニメ化されており、その後も小説やゲーム、実写映画、舞台など多方面に展開された。暗さと深みのある本作は、作品によって内容が多少異なっていることでも有名だ。

2019年1月より、MAPPAと手塚プロダクションの共同制作によるTVアニメ化が決定している『どろろ』。待望の第1弾キービジュアルが、ついに解禁された。

赤い世界で佇む主人公、百鬼丸を描くキービジュアルのキャッチコピーは「鬼か、 人か」。

時は戦国。醍醐の国の主である景光は、ある寺のお堂で12体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。 それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、 忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。 そんなある日〝どろろ〟という幼い盗賊は、ある男に出会う。 それは、鬼か人か ── 。

両腕に刀を仕込む全身作り物の男〝百鬼丸〟は、その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。

物語の核となる主役の二名には、「百鬼丸」役に TV アニメ声優初挑戦となる舞台を中心に活躍中の鈴木拡樹、「どろろ」役に新世代の女優として注目を集める鈴木梨央が決定した。さらに、本作の舞台化も決定。鈴木拡樹は、舞台「どろろ」の主演も同時に務めることが決定している。

アニメ制作スタッフについても「機動戦士ガンダム UC」や「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」などで監督を務めた古橋一浩を始めとした豪華な顔ぶれとなっている。シリーズ構成は「進撃の巨人」や「ジョジョの奇妙な冒険」を担当した小林靖子、キャラクター原案は「テガミバチ」 や「アイル」の作者である浅田弘幸、キャラクターデザインは「いぬやしき」や「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」で作画監督を務めた岩瀧智が担当する。

今回アニメ化される『どろろ』では、どんな主題歌が使用されるのかも気になるところだ。1969年に放送されたアニメ版『どろろ』では、「キテレツ大百科」のキテレツの声でも知られる藤田淑子が歌う、少し奇妙な歌詞の主題歌が耳に残っている人もいるのではないだろうか。

TV アニメ「どろろ」の持つテーマ性と濃密なストーリーを引き立てる主題歌の情報解禁にも注目していきたい。

公式サイト
https://dororo-anime.com/

公式 Twitter
https://twitter.com/dororo_anime

©手塚プロダクション/ツインエンジン

もっと光を! アイデアと“夢のエネルギー”で画面の牢獄から抜け出した電子ゲーム『大脱走』

REVIEW

GAME

2018.11.16 FRI

ゲームがデータとして供給されるようになった現代から、遡ることおよそ40年の昔。当時、ゲームとはソフトでありハードであり、単一の“モノ”を指していた。

『電子ゲーム』。この80年代を代表するアイコンを単なる懐古趣味ではなく、ゲームが形を持たなくなった時代の崇敬すべきフェティッシュとして見直していくのが本連載の趣旨である。

日本の子供たちがこれまでになかった新しいおもちゃ、電子ゲームに熱狂していた1980年前後。しかし、視野を広げてみればこの時期は1978年のイラン革命を発端にした原油価格の上昇と供給危機、いわゆる第2次オイルショックの時期と重なる。そうして1980年にはNEDO(新エネルギー総合開発機構)が創設され、太陽光エネルギーに注目が集まっていた……。

そんなエネルギー情勢の中で1982年に登場したのが、バンダイのLCDソーラーパワーシリーズの電子ゲーム『大脱走』である。

『大脱走』(バンダイ/5400円 1982年)

「電子ゲームにソーラーパネルを使用したのは、バンダイのLCDソーラーパワーシリーズが初めてだと思います。電池が無用である代わりに強い光を当てていないと遊べず、つまり部屋の中でゴロゴロ寝転がりがら遊ぶことができないというデメリットもありました。しかし、光に当てれば電気が生まれ、ゲームが出来るという科学実験を思わせる仕組みは、当時の子供達の心を捉えたものです。また、同シリーズはソーラーパワーだけでなく、2画面構成になっていることも特徴。なかでもこの『大脱走』は場面転換が秀逸で、私が特に気に入っている電子ゲームの一つです」

そう語るのは、電子ゲームに詳しく、任天堂研究家・コレクターとしても知られる山崎功氏である。

蛍光管表示(FL)式ゲームは電池の消耗が激しく、ACアダプタまで買ってもらえなかった子供達を泣かせた。他方、電池の持ちはよかった液晶式でもボタン電池は高価であり、電池代はやはりバカにできなかった。100円均一がまだ登場していない当時、子供にとって(大人にとっても)電池は消耗品にしてはなかなかの値段がするものであったのだ。

また、視点をエネルギー情勢に戻せば“未来のエネルギー”ともてはやされた原子力発電が、1979年のスリーマイル島原子力発電所事故により大きくその存在が揺らいでいた、そんな時代の話である。「太陽にさえ当てればゲームができる」。この“夢のエネルギー”のわかりやすい実用化に、子供達の興味が注がれたことは想像に難くない。

なお、このゲームは「ソーラーパワー」を謳ってはいるが、室内灯でも条件を満たせば遊ぶことはできた。しかし、発電量の少なさ故、入力の度に画面表示が薄くなり、音も心もとないものになるなどのトラブルはつきもの。快適に遊ぶためにはやはり太陽光のあたる外で遊びたい。そこで携帯性を高め、また最も弱い部分である画面とソーラパネルの保護を目的にしたのだろう。本体は、2つに折りたためるようになっている。小さく折りたたんだものを展開すると、すごい能力を発揮する。このスパイのひみつ道具めいたギミックもまた子供たちにとっての魅力となっていた。

全く異なるゲーム性を持つ驚きの2パターン構成

さて、そのゲーム内容はというと、プレイヤーは囚人であり、看守の目をかいくぐって刑務所から脱走するというもの。通常、主人公は宇宙人や怪物と戦う善なるヒーローか、すくなくともハプニングに見舞われた無辜の存在であるがこのゲームでは自分が善人であるかどうかは疑わしい。同様のモチーフを持ったゲームは他にもあるが、いずれ、ピカレスク(悪漢)ロマンといった言葉もまだ知らない子供たちにとって、他のゲームにはない世界を感じさせるものであった。

ゲームはパターン1・牢の中ステージから始まる。プレイヤーは時折ドアを開けて様子を見にくる看守の目をかいくぐり、隠し持っていたノコギリで計3本ある鉄格子を順に切って外に脱出しなくてはならない。鉄格子は主人公が接触した状態で10回左ボタンを押すと切れるが、看守がドアをあけて中を見たときにはベットの位置につき、壁に貼ってある水着のポスターを見ているフリをしなければ1ミス、鉄格子は強制的に3本に戻る。

このゲームの世界では、脱獄の計画、すなわち鉄格子を意識している様子を見咎められないことが重要なはずであり、であれば主人公がベッドで寝たふりをする描画があれば十分なことになる。なのに、あえて「水着のポスター」を登場させる(子供向けゲームとしては)“ダーティー”な演出に、思わずニヤリとさせられる。

そんなこんなで、計3本の鉄格子を無事、切り落とせば次のパターンに進むことになる。

鉄格子を破った窓を抜けるとそこは第2のパターン・刑務所の壁の外だ。無数の警察犬が襲ってくる上に警官が壁の上から身を乗り出して銃を撃ちまくってくる。(警察犬、警官は説明書の表記通り。「看守では?」などの疑問はさておこう)

看守が見ているあいだは大人しくし、隙を見ては連打で鉄格子を切る。この「静と動」で成り立っていたパターン1とは違い、ひたすら「動」が要求されるのが、パターン2の特徴となっている。そうして画面左に時折やってくる仲間のトラックに乗ればまんまと脱出成功、500点のボーナスが入りまたパターン1に戻る……という流れである。

The Great Escape。単一画面ゲームからの、大いなる脱走

このように、『大脱走』は刑務所の内と外を舞台に展開するアクションゲームであるが、現在の携帯ハード機のように、画面はドットで構成されているわけではないのでその描画は不自由なもの。白(というか透明)黒の液晶画面のなかであらかじめいくつか用意したキャラの動きを描写する単純なパターンを点滅させるしかない。

そんな制約のなか、牢のステージのキャラクターと背景の一部を表示するための液晶画面、刑務所外のキャラクターと背景の一部を表示させるための液晶画面。この2枚の透明な液晶のパネルを重ねることで、1画面でありながら、バラエティに富んだキャラの動き、ゲーム性をもたらすことが可能になっている。

さらに、画面の再奥にプリントによって描かれた背景の使い方、そのアイデアの秀逸さにも注目しておきたい。牢獄のシーンではポスターが貼られた部屋の右壁の役割を果たしていた部分が、外のシーンでは脱走の際に使ったのであろうロープが上から垂れ下がった外壁として使われている。また、牢の鉄格子を支えていた左壁の上端は、下部に植え込みを配置することで今度は刑務所の壁の外を走る道路のカーブを描き出しているのだ。

変えることのできない絵でしかない背景が、液晶画面で描画を重ねて早変わりの舞台装置の役目を見事に果たす。当時のハイテクから、アイデア勝負のローテクまで。双方が詰まったモノとしての魅力に溢れる存在であることがお判りいただけただろうか。

電池の消耗を気にせざるを得ず、ステージ構成は1パターンのみで複雑な演出、場面転換ができない。そんな当時の電子ゲームの限界、いや、牢獄からまさに大脱走を果たしたのがこのゲーム『大脱走』なのである。

文:のび@びた
撮影:さとうひろき

<監修>
山崎 功(やまざき いさお)
任天堂研究家・コレクター、電子ゲーム・レトロゲーム好き。「懐かしの電子ゲーム大博覧会」「任天堂コンプリートガイド」など多数の著書あり。
https://twitter.com/yamazaki_isao
http://happy-today.org/nintendo/

リアルタイムアセット制作未経験の方のために『映像屋さんの為のリアルタイムBG制作』無料配布を発表

NEWS

ANIME

2018.11.18 SUN

株式会社ポリゴン・ピクチュアズの関連会社である株式会社エレメントファクトリーが、リアルタイム制作未経験者に役立つ入門書『映像屋さんの為のリアルタイムBG制作』を無料配布することを発表した。

リアルタイムアセット制作未経験のCGアーティストに向けた教育用マニュアル

『映像屋さんの為のリアルタイムBG制作』は、世界的なゲーム開発エンジンである「アンリアルエンジン」を利用したアセット制作のマニュアルだ。

昨今ではゲーム・VR・イベントなど、さまざまなメディア、ジャンルでリアルタイム用アセットが活用され、その技術の進歩によってプリレンダリングのアセットに勝るとも劣らないクオリティを実現している。またデジタルコンテンツ市場においても、今後さらにインタラクティブ性の高いソフトウェアの拡大が予想されている。

この時代背景を考慮し、今後のデジタルコンテンツ制作業界の技術向上に寄与するため、当該マニュアルを、これまでリアルタイムアセット制作に触れてこなかったCGアーティストのためのリアルタイムアセット制作の入門書として、エレメントファクトリーのホームページにて無料で提供される。

エレメントファクトリー
https://www.element-factory.co.jp/