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男子だけじゃもったいない!スピリッツの女子コミックスフェア開催

NEWS

MANGA

2018.08.04 SAT

大ヒット映画やドラマの原作漫画を描いた人気漫画家の新作を多数連載中の青年漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」・「月刊!スピリッツ」。

「男子だけじゃもったいないスピリッツの女子コミックス。」フェアを開催した本誌の注目作を紹介したい。

『ダンス・ダンス・ダンス-ル』
ジョージ朝倉(代表作:「溺れるナイフ」)

ジョージ朝倉が、バレエを習う男の子の心理に興味を持ち描き始めた本作。2017年にアニメとしても注目を集めた「ボールルームへようこそ」もそうだが、ダンスに熱い思いをかける主人公を描いた作品は、ページを捲ると青春が渦巻いている。熱い軸が体の中に通っている人間に惹かれるように、本作にも魅力溢れる内容や登場人物が描かれ、人々を惹きつける。

幼い頃にバレエに魅了された主人公・村尾潤平は、父の死をきっかけに男らしくいようと決意し、その道を諦める。だが、母親がバレエスタジオの経営者である美少女・五代都が転校してきたことがきっかけで、潤平とバレエの距離が再び縮まる。

『おやすみカラスまた来てね。』
いくえみ綾(代表作:「あなたのことはそれほど」)

2019年でデビュー40周年を迎えるいくえみ綾。その長いキャリアは、中学3年の14歳から始まった。中学卒業間近から連載を始めたという、いくえみ綾の人生は、「漫画」で彩られている。漫画の中に書かれた言葉には、人の心に響くフレーズが多く、沢山のファンに愛されている。そんな著者が描く等身大の恋愛劇『おやすみカラスまた来てね。』も注目だ。

大人の秘密基地、バーで繰り広げられる24歳でヒモだった最強にふがいない男子と、タイプの異なる女子たちによる恋愛模様を共感できる内容たっぷりに描いている。ドキドキする気持ちと、切ない気持ちも入り混じり、胸がぎゅっとなる作品だ。

『雪花の虎』
東村アキコ(代表作:『東京タラレバ娘』『海月姫』)

NHKで放送された浦沢直樹の「漫勉」にて、驚きの執筆スピードを披露した東村アキコ。女性漫画家にスポットを当てた「かくかくしかじか」は、東村の自伝エッセイ漫画として描かれ、第8回マンガ大賞にも選ばれた。『雪花の虎』は、東村が描く、一風変わった本格大河ロマン。

戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信。名将中の名将は、実は、女だった。小さな山城で元気に育った虎千代が背負うのは、重すぎる運命。女・上杉謙信を、どんなロマンが待ち受けているのだろうか。

「男子だけじゃもったいないスピリッツの女子コミックス。」フェア

今回のフェアではイメージキャラクターに、女芸人No.1決定戦THE W優勝者で、今テレビにひっぱりだこの女芸人・ゆりやんレトリィバァを起用。ヒゲのバーテンダーや、男子バレエダンサー、女武将の主人公になりきったコスプレを披露している。

女子が読んでも楽しめる作品が満載のスピリッツ。気になる方は、是非手にとっていただきたい。

フェア詳細
https://bigcomicbros.net/news/yuriyan_fair/

レイヤー表現が開拓するドットの新たな可能性 ── インディーゲーム『The Last Night』圧倒的ビジュアル

COLUMN

GAME

2018.08.10 FRI

煌びやかなネオンが光り輝き、水面に映る滑らかな景色と繊細なドットが入り混じるトレーラーを見て、胸を掴まれないものはいないだろう。

『The Last Night』は、Odd Talesが開発を手がけるサイバーパンクアドベンチャーゲーム。本作の舞台は、コンピュータや機械が人間に代わり、あらゆる単純作業を行なう世界だ。生まれてまもない乳児の脳内にチップを埋め込むことにより、その人生を完全にコントロールしている。

プレイヤーが操作するのは「二級市民」として扱われている主人公のチャーリー。彼は幼少期の事故により、チップを埋め込むことができなかった。主人公として、街の探索をしながら他の市民と会話をすることや、銃撃戦への参加が可能だ。

E3 2017の開幕直前に行われた「Xbox E3 2017 Briefing」で初めて公開されたこのトレーラーは、ビジュアルの美しさから海外メディアより絶賛を受けた。

全ての始まりはたった6日間で開発されたゲーム

ゲームクリエイターが集まり、サイバーパンクをテーマに短時間でゲーム制作を行う「Cyber Punk Game Jam」。2014年に開催されたこのイベントで、フランスのTim Soret氏が6日間で開発し、優勝を勝ち取ったFlashゲーム『The Last Night』は、ブレードランナーやFlashback (1991)、Another World (1997)、Oddworld: Abe’s Oddysee (1997)など、多くのゲームからインスピレーションを受けた。

シンプルなゲームだが、サイバーパンクの世界観をうまく捉えたビジュアルは高く評価され、彼の制作した『The Last Night』は総計256本ものゲームの頂点に輝いたのだ。

その後、彼は新スタジオOdd Talesを設立し、製品版『The Last Night』の本格的な制作に取り掛かった。2012年にカルティエのアートディレクターとして、香港で働いていたSoret氏。その経験と、目に焼き付いた香港の街並みが、制作に大きな影響を与えている。

また、映画『ブレードランナー』や押井守監督によるアニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』などが、ビジュアルを確立する上での基盤となっているそうだ。

さらなる進化を遂げる製品版の圧巻のビジュアル

Unity 5.6のエンジンを使用し、背景のほとんどがドット絵で描かれている『The Last Night』だが、驚くべきところは、大部分が手描きで作られているところだ。

さらに、映像を見た際に3Dのように見えたビジュアルは、実際は2D。シーン内に、何層にもわたって板ポリゴンに貼られたドット絵を配置することで、カメラが動いた時に立体的に見えるよう設計されている。そこに、エフェクトやライティングが足されることで、よりビジュアルに自然な遠近を感じさせているのだ。

少人数で進められている制作メンバーに、新たに22歳という若きピクセルアーティスト、Brendan Sullivan氏が加わった。彼によって描かれた空飛ぶ車が公開されているのだが、『The Last Night』のビジュアルが、より強化されたことは間違い無いだろう。

視覚だけではなく、聴覚からも伝わる世界観

そして、もう一つ注目すべき点がある。トレーラーで使用されている音楽だ。エレクトロニックアーティストLornの”Acid Rain”を、サウンドデザインなども担当しているJoe Kataldo氏が、効果音も含め5.1チャンネルでミックスしている。

目から入り込む情報のみならず、耳からも世界観を演出しているのだ。重低音と電子音、そしてLornの独特の歌声がサイバーパンクの舞台にしっかりと寄り添う。

2018年内の発売が予定されているが、ゲームの全貌がほとんど明らかではない本作。だが、この素晴らしいトレーラーを見てしまったら、期待せずにはいられない。

Odd Tales
http://oddtales.net/

文:谷津有香

放たれる弓から響き渡る音『ツルネ―風舞高校弓道部―』青春がこだまする

NEWS

ANIME

2018.08.15 WED

2018年10月よりNHKにて放送が開始となる『ツルネ―風舞高校弓道部―』。本作の第2弾PVが公開された。

「ツルネ ―風舞高校弓道部―」は弓道部を舞台に、弓引きにとって重大な病を抱えている鳴宮湊が、弓道を通して仲間との絆を深めていく青春ストーリー。綾野ことこの同名小説を原作とした作品だ。

人を魅了する弦音(ツルネ)を想像させるPV

アニメーション自体は、京都アニメーションが制作することもあり自然と期待が膨らんでいたのだが、公開されたPVで最も際立つのは音の豊かさ。

弓を引いた際にしなる音が、静寂の中響き渡っている。PVではここで止まってしまうのだが、この先の、弦音や矢が的に当たる音も自然と想像してしまう。

タイトルの『ツルネ』というのは、弓矢が発射する瞬間に、放たれる弦から出る音のこと。上手く引けると弓から矢が発射される瞬間に綺麗な弦音(ツルネ)が鳴り、弓道場にこだまする。

コミックマーケット94にて展示された原画

先日行われたコミックマーケット94にて、アニメ本編で実際に使用されている生原画が展示された。目の処理の仕方や、衣装などの細かな設定がメモ書きされた原画が多くの来場者の目に触れていた。

ツルネ―風舞高校弓道部―
http://tsurune.com/

@綾野ことこ・京都アニメーション/ツルネ製作委員会