bg smartphone

mag-logo

hellow-world

2018年、もっと夢中にするメディア「マグ」誕生

VER 0.0.1
POST 537

MAG mag-beta-white

navi-open navi-close

メディア芸術の“時代(いま)”に触れる「第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」2018年6月13日から開催

NEWS

ANIME

2018.05.16 WED

2018年6月13日から6月24日までの12日間、東京・六本木の国立新美術館を中心に開催される「第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展」。

メディア芸術の“時代(いま)”を映し出す受賞作品

メディア芸術祭は1997年から開催され、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に応募された4,192作品(過去最高世界98の国と地域からの応募)の中から厳正な審査にて厳選。選ばれた全受賞作品と、功労賞受賞者の功績等を展示にて紹介する。

エンターテインメント部門大賞
『人喰いの大鷲トリコ』ゲーム
『人喰いの大鷲トリコ』開発チーム(代表:上田 文人)[日本]

主人公の少年を操作し、巨大な生き物「大鷲のトリコ」とコミュニケーションを取りながら、忘れ去られた巨大遺跡のさまざまな仕掛けを解き明かしていくアドベンチャーゲーム。展示会場ではゲームと同じAI技術によって動く実物大のトリコが投影され、実際に触れ合うことができる。

大賞受賞者トーク
日時:6月23日(土)15:30 –16:30
会場:国立新美術館 3階 講堂

アニメーション部門大賞
『この世界の片隅に』劇場アニメーション
片渕 須直 [日本]

戦争に向かっていく時代の広島・呉を舞台に、大事に思っていた身近なものを次々と奪われながらも前向きに日々の営みを続ける主人公・すずと、彼女を取り巻く人々の姿を描いた劇場アニメーション作品。展示会場では本作の映像とともに資料を展示する。また、2018年6月23日には片渕監督と、のん(女優、創作あーちすと)を招いた上映トークも行う。

トーク付き上映
日時:6月23日(土)17:20 –20:00
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

アニメーション部門大賞
『夜明け告げるルーのうた』劇場アニメーション
湯浅 政明 [日本]

独特な遠近法や色彩感覚、自在に揺らぐ造形、メリハリのある滑らかな動きによって描かれる全編フラッシュのオリジナル劇場アニメーション作品。展示会場では作品の制作過程がわかる資料を展示します。

上映
日時:6月24日(日)14:35–16:30
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

マンガ部門大賞
『ねぇ、ママ』
池辺 葵 [日本]

さまざまな女性の生き方を描いてきた作者による「母」をモチーフにした7つの物語が収録された短編集。作品に登場する「母」や「母」的な存在の人物は、優しく温かな愛を持った存在として描かれ、読者に深い余韻を残している。展示会場では本作の貴重な直筆原稿(原画)や大型モニター上で楽しめるストーリーを特別展示する。

マンガ部門新人賞
『BEASTARS』
板垣 巴留 [日本]

肉食動物と草食動物が共に暮らす学園を舞台に、「本能と理性」がせめぎ合う動物たちの青春群像劇。人間の社会にも横たわる共存の問題まで喚起させながら、深い読後感を与える。展示会場では本作の貴重な直筆原稿(原画)や設定資料など特別展示する。

第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展 開催概要
会期:2018年6月13日(水)~ 6月24日(日)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
※6月19日(火)休館
10:00~18:00
金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内)
6月17日(日)、6月23日(土)、6月24日(日)のみ開催
スーパー・デラックス(東京都港区西麻布3-1-25 B1F) 6月16日(土)、6月23日(土)のみ開催 他
※開館時間は会場によって異なります。
入場料:無料
フェスティバルサイト
http://festival.j-mediaarts.jp

※関連イベントの申込方法はプログラムによって異なります。詳細はフェスティバルサイトでご確認ください。

もっと光を! アイデアと“夢のエネルギー”で画面の牢獄から抜け出した電子ゲーム『大脱走』

REVIEW

GAME

2018.11.16 FRI

ゲームがデータとして供給されるようになった現代から、遡ることおよそ40年の昔。当時、ゲームとはソフトでありハードであり、単一の“モノ”を指していた。

『電子ゲーム』。この80年代を代表するアイコンを単なる懐古趣味ではなく、ゲームが形を持たなくなった時代の崇敬すべきフェティッシュとして見直していくのが本連載の趣旨である。

日本の子供たちがこれまでになかった新しいおもちゃ、電子ゲームに熱狂していた1980年前後。しかし、視野を広げてみればこの時期は1978年のイラン革命を発端にした原油価格の上昇と供給危機、いわゆる第2次オイルショックの時期と重なる。そうして1980年にはNEDO(新エネルギー総合開発機構)が創設され、太陽光エネルギーに注目が集まっていた……。

そんなエネルギー情勢の中で1982年に登場したのが、バンダイのLCDソーラーパワーシリーズの電子ゲーム『大脱走』である。

『大脱走』(バンダイ/5400円 1982年)

「電子ゲームにソーラーパネルを使用したのは、バンダイのLCDソーラーパワーシリーズが初めてだと思います。電池が無用である代わりに強い光を当てていないと遊べず、つまり部屋の中でゴロゴロ寝転がりがら遊ぶことができないというデメリットもありました。しかし、光に当てれば電気が生まれ、ゲームが出来るという科学実験を思わせる仕組みは、当時の子供達の心を捉えたものです。また、同シリーズはソーラーパワーだけでなく、2画面構成になっていることも特徴。なかでもこの『大脱走』は場面転換が秀逸で、私が特に気に入っている電子ゲームの一つです」

そう語るのは、電子ゲームに詳しく、任天堂研究家・コレクターとしても知られる山崎功氏である。

蛍光管表示(FL)式ゲームは電池の消耗が激しく、ACアダプタまで買ってもらえなかった子供達を泣かせた。他方、電池の持ちはよかった液晶式でもボタン電池は高価であり、電池代はやはりバカにできなかった。100円均一がまだ登場していない当時、子供にとって(大人にとっても)電池は消耗品にしてはなかなかの値段がするものであったのだ。

また、視点をエネルギー情勢に戻せば“未来のエネルギー”ともてはやされた原子力発電が、1979年のスリーマイル島原子力発電所事故により大きくその存在が揺らいでいた、そんな時代の話である。「太陽にさえ当てればゲームができる」。この“夢のエネルギー”のわかりやすい実用化に、子供達の興味が注がれたことは想像に難くない。

なお、このゲームは「ソーラーパワー」を謳ってはいるが、室内灯でも条件を満たせば遊ぶことはできた。しかし、発電量の少なさ故、入力の度に画面表示が薄くなり、音も心もとないものになるなどのトラブルはつきもの。快適に遊ぶためにはやはり太陽光のあたる外で遊びたい。そこで携帯性を高め、また最も弱い部分である画面とソーラパネルの保護を目的にしたのだろう。本体は、2つに折りたためるようになっている。小さく折りたたんだものを展開すると、すごい能力を発揮する。このスパイのひみつ道具めいたギミックもまた子供たちにとっての魅力となっていた。

全く異なるゲーム性を持つ驚きの2パターン構成

さて、そのゲーム内容はというと、プレイヤーは囚人であり、看守の目をかいくぐって刑務所から脱走するというもの。通常、主人公は宇宙人や怪物と戦う善なるヒーローか、すくなくともハプニングに見舞われた無辜の存在であるがこのゲームでは自分が善人であるかどうかは疑わしい。同様のモチーフを持ったゲームは他にもあるが、いずれ、ピカレスク(悪漢)ロマンといった言葉もまだ知らない子供たちにとって、他のゲームにはない世界を感じさせるものであった。

ゲームはパターン1・牢の中ステージから始まる。プレイヤーは時折ドアを開けて様子を見にくる看守の目をかいくぐり、隠し持っていたノコギリで計3本ある鉄格子を順に切って外に脱出しなくてはならない。鉄格子は主人公が接触した状態で10回左ボタンを押すと切れるが、看守がドアをあけて中を見たときにはベットの位置につき、壁に貼ってある水着のポスターを見ているフリをしなければ1ミス、鉄格子は強制的に3本に戻る。

このゲームの世界では、脱獄の計画、すなわち鉄格子を意識している様子を見咎められないことが重要なはずであり、であれば主人公がベッドで寝たふりをする描画があれば十分なことになる。なのに、あえて「水着のポスター」を登場させる(子供向けゲームとしては)“ダーティー”な演出に、思わずニヤリとさせられる。

そんなこんなで、計3本の鉄格子を無事、切り落とせば次のパターンに進むことになる。

鉄格子を破った窓を抜けるとそこは第2のパターン・刑務所の壁の外だ。無数の警察犬が襲ってくる上に警官が壁の上から身を乗り出して銃を撃ちまくってくる。(警察犬、警官は説明書の表記通り。「看守では?」などの疑問はさておこう)

看守が見ているあいだは大人しくし、隙を見ては連打で鉄格子を切る。この「静と動」で成り立っていたパターン1とは違い、ひたすら「動」が要求されるのが、パターン2の特徴となっている。そうして画面左に時折やってくる仲間のトラックに乗ればまんまと脱出成功、500点のボーナスが入りまたパターン1に戻る……という流れである。

The Great Escape。単一画面ゲームからの、大いなる脱走

このように、『大脱走』は刑務所の内と外を舞台に展開するアクションゲームであるが、現在の携帯ハード機のように、画面はドットで構成されているわけではないのでその描画は不自由なもの。白(というか透明)黒の液晶画面のなかであらかじめいくつか用意したキャラの動きを描写する単純なパターンを点滅させるしかない。

そんな制約のなか、牢のステージのキャラクターと背景の一部を表示するための液晶画面、刑務所外のキャラクターと背景の一部を表示させるための液晶画面。この2枚の透明な液晶のパネルを重ねることで、1画面でありながら、バラエティに富んだキャラの動き、ゲーム性をもたらすことが可能になっている。

さらに、画面の再奥にプリントによって描かれた背景の使い方、そのアイデアの秀逸さにも注目しておきたい。牢獄のシーンではポスターが貼られた部屋の右壁の役割を果たしていた部分が、外のシーンでは脱走の際に使ったのであろうロープが上から垂れ下がった外壁として使われている。また、牢の鉄格子を支えていた左壁の上端は、下部に植え込みを配置することで今度は刑務所の壁の外を走る道路のカーブを描き出しているのだ。

変えることのできない絵でしかない背景が、液晶画面で描画を重ねて早変わりの舞台装置の役目を見事に果たす。当時のハイテクから、アイデア勝負のローテクまで。双方が詰まったモノとしての魅力に溢れる存在であることがお判りいただけただろうか。

電池の消耗を気にせざるを得ず、ステージ構成は1パターンのみで複雑な演出、場面転換ができない。そんな当時の電子ゲームの限界、いや、牢獄からまさに大脱走を果たしたのがこのゲーム『大脱走』なのである。

文:のび@びた
撮影:さとうひろき

<監修>
山崎 功(やまざき いさお)
任天堂研究家・コレクター、電子ゲーム・レトロゲーム好き。「懐かしの電子ゲーム大博覧会」「任天堂コンプリートガイド」など多数の著書あり。
https://twitter.com/yamazaki_isao
http://happy-today.org/nintendo/

書籍『寺田克也原寸』原寸サイズの掲載も。個展やライブドローイングで披露されたパーソナルな絵を完全収録

NEWS

MANGA

2019.04.05 FRI

いまや国内のみならず海外でも毎年個展を開催し、幅広い活躍を見せるイラストレーター・マンガ家寺田克也。

個展用やライブドローイングで披露してきたパーソナルな絵を完全収録した書籍『寺田克也原寸』が2019年4月17日に刊行される。

本書籍は、寺田克也の絵を原寸サイズでも多数掲載。筆致のにじみやかすれまでも目で追える至高の一冊。

発売を記念して2019年4月29日に寺田克也×祖父江慎によるトーク&サイン会をLOFT/PLUS ONEにて開催される。

寺田克也コメント
主に線画の大判の絵を中心に掲載してます。ライブドローイングというよりは公開制作のスタイルです。制作時間は2時間から4日間くらいの幅があります。消しゴムかけるのがめんどくさいので下描きはなしです。画材もいちいち準備するのがめんどくさいのでマーカーです。ゼブラの水性顔料系マーカー紙用マッキーを使用してます。ほとんどの絵は描きながらなにを描くか探り探り。描き上がるまでじぶんでもなに描いてるのかわかってないです。おたのしみに。

イベント情報
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/114607